子どもと絵本を結ぶ VOL.172にて絵本紹介させていただきました。
『おくちのたいそう あいうえお』
木坂涼 文
スギヤマカナヨ 絵
あすなろ書房
自分で自分を元気にする お口の体操
さあ、おくちのたいそうをはじめましょう!「あいうえ あいうえ あいうえお」いっしょにくちをあけてこえをだしてみましょう。さいしょはゆっくりと、つぎにはやくちで、そしてさらにはやくちで。つかれたら、みぎのページであそびましょう。
2023年に刊行された本書の表紙には、”いちご”や”つみき”や”てるてるぼうず”や”ようせい”などスギヤマカナヨさんのイラストがたくさん描かれています。一見、しりとり絵本かな?と思ってしまうそうなのですが、中身はしっかり「お口の体操」です。文は木坂涼さんにより、見開き左ページに、あ行から、ら行と、わ・を・んの文字が軽快なリズムで読めるように書かれています。右ページには30以上のイラストが描かれていて、「〈あ〉から始まるものは?」とイラストの中から当てっこするゲームを楽しむことができます。
私は俳優として発声や滑舌のトレーニングをしています。声を出すことで身体の中にたまっているエネルギーを放出するとストレスの発散になります。声を出すためには、普段無意識にしている呼吸に意識を向けるようになります。さらに口をよく動かすことは、顔の筋肉を活性化し表情を豊かにしてくれます。声を出すことや、口を動かすことで、心と身体の健康につながるという利点を、日常生活でも生かせないかと常々考えていました。書店で本書を見つけたときは、「やっと巡り会えた」という喜びに溢れました。
実際に、就学前のお子さんと本書で言葉遊びをしたり、60歳以上の方と一緒に認知症予防としてお口の体操に取り組んだりして活用しています。
腰帯には「1さいから100さいまで、お口の体操、あ・い・う・え・お!」と書かれており、まさに幅広い年代で活用できる実用書です。他の何かに頼らずに、自分で自分を元気にするために、お口の体操をはじめませんか?


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