子どもto
子どもと絵本を結ぶVol.176にて絵本紹介させていただきました。
『まあるいいのち』
お話と絵 イルカ
講談社
つながりあいながら生きる
この広い宇宙で仲良く暮らすノエルちゃんと犬のきんのすけ。 「みんながなかよくなれたらいいな…」と思って、ときどき冒険の旅に出ます。 今日は水の惑星「地球」にやってきました。 すると森の生きものたちがだいじな会議をしていました…。
本を開いた瞬間、優しく包み込むような世界が広がります。 水彩のような淡い色彩と、やわらかいタッチで描かれた動物たちや自然の風景。 ページをめくるたびに、心がほぐれ、どこか懐かしい気持ちにさせられます。
本書『まあるいいのち』は、シンガーソングライターとしても知られるイルカさんが手がけた絵本です。 歌「まあるいいのち」をもとに、「国際生物多様性年」である2010年に出版されました。 IUCN(国際自然保護連合)の親善大使を務めるイルカさんが、いのちのつながりや大切さをテーマに、「生物多様性」をわかりやすく伝えたいと制作しました。 火山の噴火など自然の驚異にも触れ、生きものたちが環境の変化の中で共存していることが描かれています。 歌のCDが付属し、音楽とともにメッセージを感じ取ることができます。
昨年末の紅白歌合戦で、イルカさんが「なごり雪」を歌う姿をテレビで見ました。 その歌声と存在感に感銘を受け、インターネットで調べてみたところ、絵本作家でもあることを知りました。 そして、本書に出会い、その温かなメッセージに触れることができました。
最近は、梅の花のつぼみが花開き春の訪れを知らせてくれ、季節の移り変わりを感じます。 本書を読み返すことで、木々の葉が風にそよぐ音や、小さな虫たちの動きにふれるたびに、生きものたちがつながり合いながら生きていることをより愛おしく感じます。 子どもだけでなく、大人にとっても、心にそっと寄り添ってくれる一冊です。 家族や友人と一緒に読んで、いのちのつながりを感じてみるのも素敵ですね。


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